Bot Framework Composer v1.1.1 キャッチアップ
はじめに
2020/09/22~2020/09/25の期間でMicrosoft Ignite 2020という大きなカンファレンスがオンラインで開催されました。
今ならまだオンデマンドでセッションが見れますので、ぜひ気になる技術のセッションを見てみてください。
さらに近いタイミング(2020/08)でBot Framework Composer v1.1.1がリリースされましたので、アップデート内容を自分なりにキャッチアップしていきます。(2020/10/07時点)
公式ドキュメントによると大きなトピックは6つあるようなので、それに沿っていきます。
What's new - Bot Framework Composer | Microsoft Docs
リリースノート
BotFramework-Composer/1.1.1.md at main · microsoft/BotFramework-Composer · GitHub
QnA Makerのナレッジベース作成
QnA Makerのナレッジベース作成がBot Framework Composer上でできるようになりました!
個人的には一番アツいアップデートです。
機能的にも本家のQnA Makerと比べて遜色ないです。
このあたりについては改めて別記事にします。
多言語対応
多言語対応になりました。
今までは基本は英語だけでした。
今までも単純な入出力やQnA Makerとの接続では日本語が使えていましたが、今回はLUISの日本語ロケール対応というのが大きそうです。
詳細は下記のサイト様や動画をご覧いただくのが良いと思います。
Bot Framework Composer v1.1.1 で日本語ロケール (ja-jp) を選択できるようになりました #BotFramework – 技術との戯れ
欲を言えば、Bot Framework Composer自体の表示言語も多言語対応にしてほしかったです…
JavaScriptのランタイムコード
プレビュー版ですが、JavaScriptのランタイムコードが取得可能になりました。
今まではC#だけでした。
ランタイムコードを使うとカスタムアクションを使うことができます。
サンプルも公開されていますので是非参考までに。(サンプルはまだC#だけかもです…
BotFramework-Composer/runtime/dotnet/customaction at main · microsoft/BotFramework-Composer · GitHub
スキルマニフェストの生成が詳細に
スキルマニフェストの生成自体は前のバージョンからできていましたが、より詳細な項目をユーザーで指定できるようになりました。
例)マニフェスト名、エンドポイント、ダイアログ、トリガーなど
【補足】
スキルとは?
別のボットに対して一連のタスクが実行できるボットのことです。
Microsoftが公開してるスキルのサンプル例では、カレンダースキルやToDoスキルなどがあります。
What is a Bot Framework Skill?
スキルマニフェストとは?
スキルが実行できるアクション、入力パラメーターと出力パラメーター、およびスキルのエンドポイントを記述するJSONファイルのことです。
Azure プラットフォームとのより深い統合
これは大きなアップデートというより、
AzureにPublishするときに起きてたバグを修正したというような印象です。
Power Virtual Agentsとの連携
Power PlatformのひとつであるPower Virtual Agentsと連携できるようになりました!
これも個人的に激熱なアップデートです。
Power Virtual Agentsで作ったbotをBot Framework Composerで開いて編集できますし、その逆もできます。
個人的な想定としては、基本的な応答はPVAで作って、細かい変数とかを設定したいときはBot Framework Composerを使う感じかな~と考えています。
その他の改善点
少しずつUIの項目とかが変わっていて、使いやすさが上がってるような気もします(気のせいかもしれない
おわりに
今回初めて1つの製品のアップデート内容をがっつり確認しました。
リリースノートをまじまじと読んでみると、一般のユーザーからのIssueに応えて改善されているものも多くてちょっと感動しました。
Bot Framework Composerに限らず、Cognitive ServiceでもPower Platform系でも面白いアップデートがたくさんあったので、いろいろ試してみたいと思います。