2021年にやったチームビルディング
はじめに
私のチームではアジャイル開発を目指して、スクラムの導入を徐々に行っています。
その中で今年やってみたチームビルディングをまとめてみました。
チームビルディングとは
チームメンバーのスキルや経験などを最大限に引き出し、強いチームを作ることで、いい成果につなげるのが狙いです。
メリット例
・誰が、何を、なぜするのかを明確にできる
・モチベーションのアップ
・パフォーマンスのアップ
・人間関係によるストレスの軽減
デメリット例
・時間がかかる
・合わない人もいる
・成果につながらないものもある
参考:
チームビルディングとは? 実施のポイントや注意点を解説 - オフィスのミカタ
チームビルディングのためのフレームワークは何種類かあるため、それぞれのチームの状態と目的に合わせたものを選ぶことで効果的になります。
私が初めてやってみようと思ったときは、どれもやり方がわからなかったため、すでに実践されている方にファシリテートをお願いしました。
実際にやったチームビルディング
ドラッカー風エクササイズ
4つの質問に答えることで、チーム内における相互理解の促進と期待をすり合わせるための手法です。
詳しくはこちらが参考になります。
「ドラッカー風エクササイズ」で期待をすりあわせて安全なチームに - ペパボテックブログ
基本的には新しくメンバーが増えた時にやるようにしています。
考えが変わることもあると思うので、新メンバーが入らない場合でも、半期ごとや年度ごとにやるのがいいと思います。
説明と実施込みでだいたい2時間くらいかけます。
オンラインで実施する場合はMiroのようなホワイトボードツールやPowerPointを使用してできます。
自分がチームメンバーに期待されていること、自分からメンバーに伝えたいことを言語化して共有できるのがわかりやすくて気持ち良いです。
インセプションデッキ
インセプションデッキ自体はプロジェクトの全体像を端的に表したドキュメントのことです。成果物としてのドキュメントそのものより、チームメンバーが当事者意識を持って考え、作る過程に意味があります。
作ったインセプションデッキはプロジェクトを進めていく中で困ったときの指標にもなります。
詳しくは下記のサイト様がわかりやすいです。
【導入必須】インセプションデッキのメリット・作成方法 | はじめてのスクラム開発
全部で10個トピックがありますが、全部やると膨大な時間になるので、2時間くらいで収まるように、2,3個のトピックを選択して実施しています。
基本的にはプロジェクトのキックオフのタイミングでやるようにしていますが、チーム内でのものさしや考え方にばらつきを感じたらやるといいと思っています。
トピックに対して各々出した意見をチームの意見としてまとめる部分が一番難しく、時間がかかるところです。
1分スピーチ
雑談のきっかけになるように、定期ミーティングの前に実施しています。
スピーカーは持ち回りです。
まだ導入して日が浅く、あまり定着してないですが、少しでもコミュニケーション促進になればと思うので今後も続けていきます。
振り返り
チームビルディングというよりはスクラムの範疇ですが、導入して本当に良かったので記載します。もう振り返り無しには戻れない。
振り返りのためのフレームワークも様々ありますが、弊チームではKPT形式を採用しています。
下記サイト様が弊チームのやり方に一番近しいものです。
【徹底解説】正しい「KPT」が仕事の成果を生み出す!進め方のコツ、現場の事例を紹介 | SELECK [セレック]
週1とプロジェクトごとの2種類の振り返りをしています。
役割は、司会、タイムキーパー、書紀をローテーションで回しています。
実施するうえで大事なことは「チームVS問題」として捉え、個人の責任は追及しないことです。
改善したいと思うことがあれば週1というスピード感で提案と改善ができます。
改善案もチームメンバーと相談して決めることができるので安心感があります。
上記で上げた3つのチームビルディングの実施も振り返りの中で提案されて採用されている経緯があります。
チームビルディングを行う上で心掛けたこと
共通して一番大事にしたことは心理的安全性の確保です。
チームビルディングは自分とチーム間のギャップを埋めることで効果が期待できるため、大なり小なり自己開示が必要になります。
具体的には
・人の話は最後まで聞く。
・人の意見は否定・批判しない。
を繰り返しチームメンバーに提示しました。
上記の意識がチームビルディングを通してチーム内に浸透したことで仕事がしやすくなった面もありました。
今後やってみたいもの
価値観ババ抜き
価値観ババ抜きの遊び方 | 価値観ババ抜き | myvaluecard
ただの遊びで終わりそうな予感があるので、チームに対しては提案ができていません。
自分が何を大事にしてるか向き合うためにやってみたいです。
偏愛マップ
初対面の人が一気に仲良くなれる「偏愛マップ」というものを試してみたら想像以上の効果があって、色んな人のを見てみたくなったお話 | タムカイズム
自発的な自己開示が下手くそなので、1分スピーチでも話す内容にとても困っています。
偏愛マップのようなフレームワークを使用して、自分のベースをもう少しさらけ出したほうが、今後のコミュニケーションのためになるかなと思っています。
おわりに
上記で上げたチームビルディングはやりっぱなしではなく、チームのために継続的にやることが効果的だなと感じています。
また、チームメンバーによる協力が不可欠なので、理解あるチームメンバーにはいつも感謝しています。
今年はいろんなワークや複数チームでの活動が多かったです。その中での一番の学びは議論の収束が難しいということでした。
ブレスト形式で各自の考えを発散させることは簡単になりましたが、出てきた意見を収束させることがとても難しく、テクニックが必要なことだと実感しました。
来年はメンバーの意見の尊重と腹落ちをシームレスにできるようなファシリテートを目指していきたいです。